「前田家伝来 夏衣装と調度展」開催(石川県)

金沢・加賀前田家の奥方御殿、歴史博物館重要文化財の成巽閣。ここには、前田家の奥方の衣装などが数多く伝えられています。

円熟した職人たちの技と洗練された意匠を見ることが出来ます。

◆ 開催期間:2024年(令和6年)7月4日(木)~ 9月29日(日)

◆ 開催場所:成巽閣(石川県金沢市)

◆ 問合せ:成巽閣

将軍家、紀州、尾張徳川家、鍋島家や公家の姫君が所持された単衣、麻を素材とした帷子や帯など、金糸銀糸を用いた高度な刺繍で華麗に彩られた衣装の数々が展示されています。

夏の衣ならではの涼やかさも楽しめることと思います。

「2024 となみチューリップフェア」開催(富山県)

第73回を迎える今年のテーマは「チューリップで広がる 彩りの波」300品種300万本のチューリップが咲き誇ります。

◆ 開催期間:2024年(令和6年)4月23日(火)~ 5月5日(日・祝)

◆ 開催場所:砺波チューリップ公園(富山県砺波市)

◆ 問合せ:公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団 チューリップ四季彩館、砺波市商工観光課、一般社団法人砺波市観光協会

第二次世界大戦中も、大切に守られたチューリップが、今も訪れる人々を楽しませてくれます。

まずはチューリップタワーに登って全体を俯瞰で。21万本のチューリップで描かれた大花壇の地上絵は迫力満点です。その他にも、チューリップの回廊・花の大谷、水上花壇なども楽しむことが出来ます。

[資料提供 富山県砺波市役所商工観光課 観光・ブランド推進係]

「各地のしだれ桜情報」

日本気象協会の予想によれば、今年2024年(令和6年)東京の開花は今月3月24日、満開は30日とのことです。

この他日本各地からも、順に桜の情報が寄せられる時期になってきました。

今回は、各地のしだれ桜の情報をまとめてみました。なお開催期間は、2024年(令和6年)です。

🌸[福井県]妙祐寺 しだれ桜

◆ 開催期間:3月中旬 ~ 4月上旬

◆ 開催場所:妙祐寺(福井県小浜市)

◆ 問合せ:妙祐寺、若狭おばま観光案内所

高さ17メートル、幹周り3メートルの桜は、約130年前に妙祐寺の檀家が、山梨県の久遠寺に参拝した際、苗木を持ち帰り植樹したと伝えられています。

開花の時期になるとライトアップも行われます。

🌸[神奈川県]三溪園桜めぐり

◆ 開催期間:3月23日(土) ~ 4月2日(火)

◆ 開催場所:国指定名勝 三溪園(神奈川県横浜市)

◆ 問合せ:三溪園

三溪園には、創設者である原三溪の出身地岐阜県ゆかりの桜をはじめ数々の桜を3月上旬から4月中旬まで見頃を迎えてゆきます。

八ツ橋や鶴翔閣周辺のヤエベニシダレの見頃は、3月下旬から4月上旬です。

昼間は、日光さる軍団による猿まわしが中央広場で行われ、夜になると修理を終えた旧東慶寺仏殿などのライトアップが行われます。

🌸[茨城県]常陸風土記の丘さくらまつり

◆ 開催期間:3月23日(土) ~ 4月21日(日)

◆ 開催場所:常陸風土記の丘(茨城県石岡市)

◆ 問合せ:常陸風土記の丘

常陸風土記の丘では、4月上旬にソメイヨシノ、中旬にシダレザクラ、そして下司にはボタンザクラと3種の桜が、約1ヶ月に渡り咲き誇り訪れる人を楽しませてくれます。

🌸[長野県]信州駒ヶ根光前寺のしだれ桜ライトアップ開催

◆ 開催期間:3月30日(土) ~ 4月21日(日)

◆ 開催場所:宝積山光前寺(長野県駒ヶ根市)

◆ 問合せ:駒ヶ根市商工観光課

光前寺は、長野県下屈指の大寺で国の文化財にも指定されている名勝庭園です。そこで毎年開催されているしだれ桜のライトアップが今年も行われます。

また今年は、会期中の週末4月5日から7日と12日から14日(金曜日から日曜日)には、焚き火BARを開催、幻想的な夜桜と焚き火を眺めながらお酒を楽しむことができます。

なお、4月5日午後6時からは点火セレモニーを開催、駒ヶ根太鼓の演奏や甘酒のふるまいなどがあります。

🌸[長野県]第25回信州高山桜まつり開催

◆ 開催期間:4月1日(月) ~ 30日(火)

◆ 開催場所:高山村五大桜各所(長野県高山村)

◆ 問合せ:高山村役場産業振興課商工観光係、信州高山村観光協会

高山村には、樹齢500年以上というものをはじめ、多数のしだれ桜があります。中でも村内に点在する4本のしだれ桜(水中のしだれ桜、中塩のしだれ桜、赤和観音のしだれ桜、坪井のしだれ桜)と黒部のエドヒガン桜の5本の桜は「高山五大桜」として親しまれています。

今年の見頃は、4月上旬頃、開花中はライトアップも予定しています。

また桜まつり期間中に、五大桜にあるスタンプを3つ以上集めて、協賛店で買い物をすると割引などの特典や抽選で高山村の特産品をプレゼントするスタンプラリーなども行われます。

🌸[福島県]喜多方さくらまつり

◆ 開催期間:4月5日(金) ~ 24日(水)

◆ 開催場所:日中線しだれ桜並木(福島県喜多方市)

◆ 問合せ:日中線しだれ桜並木コールセンター(一般社団法人 喜多方観光物産協会)、喜多方市観光交流課

昭和59年に廃線となった日中線跡の約3キロにわたり、およそ1000本のしだれ桜が咲き誇ります。

期間中の12日から21日には、旧熱塩駅舎で現在は日中線記念館のライトアップも予定されています。その景色は息を呑むほどの美しさともいわれ、ノスタルジックな風景に当時の情景を思い浮かべる人も少なくありません。

この他にも、栃木県の日光田母沢御用邸記念公園では、御用邸のシンボル、樹齢400年のシダレサクラ。長野県木曽路には、「是より南 木曽路」の碑の傍らの2本のしだれ桜や田ノ上観音堂の推定樹齢300年のしだれ桜、王滝村の村唯一の寺鳳泉寺の樹齢350年以上のしだれ桜、大桑村定勝寺の山門を彩る淡い紅色の細い幹ながらすばらしい枝ぶりのしだれ桜などもあります。

また、まつり等の開催期間や見頃は天候等によって変動もありますのでご確認ください。

MOKO/もこが気になる「みえの餅街道」

先日紹介した三重テラスで行われている「みえの餅街道 in 東京」に行ってきました。

きっかけは単純に、甘いものが好き、だったのですが、「みえの餅街道」は、とても奥が深いものでした。

そもそも餅は、日本古来の伝統的な食品、というだけではないのですね。

餅を食べるのは、正月や様々な年中行事の時でした。つまり特別な時、ハレの日の食べ物なのです。餅を作るには大変な手間がかかります。今は、餅を家で作る方は少ないかと思いますが、以前は各家庭で、あるいは町や村での手作りがほとんどでした。手間がかかるから、特別な時しか食べることが出来なかったのでしょうね。

そんなことから三重の先人たちは、日本全国から伊勢神宮へお参りに来る人々に、餅でおもてなしをしたのです。長い道のりを歩いて来た人たちは、このおもてなしに、もうすぐ伊勢神宮だと思い嬉しかったでしようね。

そして餅は、コンパクトに栄養補給をしやすい食品でもあります。

精神的な面でも、肉体的な面でも、両方の意味で、餅は伊勢参りの方達を応援する食べ物だったのです。

正月の餅の形や味が、地方によって丸や四角があったり、醤油味や味噌味があるように、三重でもその土地ならではの餅があったのだと思います。それぞれの土地の餅でのおもてなしが、今のみえの餅街道のそれぞれの餅になっているのだと思います。

みえの餅街道、その感覚は以前からあったものの、実はこの言葉は昭和の時代には無かったようです。そう呼ばれるようになったのはまだこの20年ほどのことだとか、とは言いながらも、パンフレットやチラシに載っている約20店のほとんどはそのルーツを江戸時代まで遡ることが出来るとのことでした。

今回の「みえの餅街道 in 東京」のチラシに紹介されているのは、北は伊勢街道の出発点桑名の「安永餅」から、伊勢の店、そして南は志摩の「さわ餅」まで15店、それぞれ形も特徴、作り方も様々です。

私も、その中から伊勢の、伊勢といえばという冠がつく「赤福餅」と太閤秀吉の出世にあやかる縁起餅「太閤出世餅」の2種類をいただきました。

方や柔らかいお餅と上品な餡の組み合わせ、そしてもう一方は豊臣秀吉が好んで食べたと言われる焼餅で、小豆ともち米の旨味を引き出しているとチラシにありますが、まさにその通り、甘さの感じも、餅の食感も違うのです。

同じ伊勢でも、これだけ違う餅街道のお餅、機会があったら東京から歩いて行き、伊勢街道を神宮に向かいながら、一つずつ食べてみたいと思いました。

それにしても今回、三重の餅が単なるスィーツの餅ではなく、伊勢神宮があったから、そして伊勢参りという文化があったから発展したという事を知り、奥が深いと実感しました。

日本の各地にあるスィーツの街道、その中でMOKO/もこは今「みえの餅街道」が一番気になっています。

なお、今回の「みえの餅街道 in 東京」では、Mie Mu (三重県総合博物館)の学芸員・宇河雅之氏によるトークショーが行われ、宇河氏に色々なことを教えていただきました。

以上

「みえの餅街道in東京」開催(東京都)

「古くから伊勢神宮を目指して歩く旅人たちをもてなすために三重県の街道沿いに茶店が並び、様々な名物餅が、生まれました。

これら三重県の名物餅をはじめ物産や観光を紹介します」

◆ 開催日:2024年(令和6年)2月17日(土)・18日(日)

◆ 開催場所:三重テラス2階コミュニティスペース(東京都中央区)

◆ 問合せ:公益社団法人 三重県観光連盟

会場では、VRで三重観光体験やトークショー「餅街道を行く ~名物餅・饅頭でたぼる三重」「伊勢茶の入れ方体験会」なども行われます。

【資料提供 三重テラス】