「初代国立劇場さよなら特別公演」第一部開催(東京都)

1966年(昭和41年)に開場した初代国立劇場は、今年(2023年)10月末で、建て替えのため閉場します。

その最後の2ヶ月間、9月・10月の公演として近松半二作の通し狂言「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)が通し上演されます。

9月には第一部として、序幕 春日野小松原の場、二幕目 太宰館花渡しの場、そして三幕目の吉野川の場の上演です。

国立劇場と言えば、夏になると歌舞伎教室が開かれ、ここで初めて生の歌舞伎を観たという人も多いかもしれません。

そんな思い出の劇場の最後の公演を観てはいかがでしょうか。

◆ 開催日:2023年9月2日(土) ~ 26日(火)

◆ 開催場所:国立劇場 大劇場(東京都千代田区)

◆ 問い合せ:国立劇場チケットセンター

康楽館で「リトライ! 風そよぐ町から」上演(秋田県)

秋田県鹿角郡小坂町にある明治の芝居小屋・康楽館。明治43年1910年に建てられ、今年創建百十年を迎えた国重要文化財です。
その創建百十年を記念しての特別公演が「リトライ! 風そよぐ町から」です。
作・演出は、下町かぶき組劇団誠流座長・星 誠流、主演は劇団三峰組座長・三峰 達、そして彼らの師匠であり生きる博多人形とも言われる松井誠が監修という豪華な布陣です。

◆ 公演日程:2020年10月2日(金) 〜 31日(土)

◆ 上演場所:明治の芝居小屋 康楽館(秋田県鹿角郡小坂町)

◆ 問合せ:康楽館

小坂鉱山の厚生施設として建てられた建物は、外観はモダンな洋風、中に入ると回り舞台や珍しい2本の花道を備えた江戸期の伝統的な歌舞伎小屋の洋式を残す日本でも数少ない和洋折衷の芝居小屋です。

その康楽館で、黒鉱製錬の立役者であり日立鉱山を創業した久原房之助の物語が上演されます。
地元の偉人をテーマとした作品で、十和田湖でヒメマスを養殖した和井内貞行を描いた「天空の魚影」に次ぐ第二弾です。

明治の時代、銀の産出量が減り閉山寸前まで追い込まれた小坂鉱山とその閉山の危機を乗り越え新しい製錬所を建設し、後に日本有数の大鉱山にならしめた久原房之助。彼が何度も失敗を繰り返しながらも自分の信じた道を突き進む挫折と再生・そして挑戦の物語が、この「リトライ! 風そよぐ町から」です。

その歴史を、まさに小坂鉱山の厚生施設だった康楽館で上演するのです。
その土地ゆかりの人の物語をゆかりの芝居小屋で観る、とても有意義であり、また楽しい贅沢な時間ではないでしょうか。

小坂町には、康楽館をはじめ、やはり国重要文化財の小坂鉱山事務所や小坂鉄道レールパークなど明治からの近代化産業遺産がたくさんあります。是非時間を作って、それらもみてください。
そしてお腹が空いたら地元の美味しい桃豚も味わうのも良いと思います。小坂町赤煉瓦にぎわい館赤煉瓦倶楽部では、この桃豚の肩ロースをかば焼き風に仕上げた小坂駅弁も販売しています。但し、2日前までの予約が必要となります。

[資料提供 秋田県東京事務所]

「上野フロンティアタワー」明日11月4日開業。(東京都)

 上野御徒町に、新しい価値と魅力を加えるランドマークが、明日2017年11月4日に誕生します。

その名が、「上野フロンティアタワー」。

  
かつて松坂屋百貨店南館だった場所が、新しく複合商業施設として生まれ変わり、開業します。
場所は、JR山の手線と京浜東北線の御徒町駅からすぐ。東京地下鉄上野広小路駅にも、松坂屋本館を抜けて、こちらもすぐ、雨の日でも濡れずに行けます。

地下一階は、松坂屋上野店。地上の一階から六階はPARCO_ya。そして七階から十階には映画館TOHOシネマズ。色々な人が訪れ、上野の街の新しいランドマークとなること間違いなしでしょう。

上野御徒町に来て、何処に行こうか迷ったら、地下一階の「上野が、すき。ステーション」へ、上野のまちが大好きというスタッフが相談にのってくれます。もしかしたら、下町の伝統工芸などもワークショップで体験できるかも。

ちょっとお腹がすいたなと思ったら、一階の「ディーンアンドデルーカ カフェ」をお勧め。
  
二階には、創業者が上野で修行していたという吉田カバンの店「KURA CHIKA by PORTER」がオープン。

三階には、地元上野から「あんみつ みはし」が出店。

四階では、ノンビリ癒しの空間で頭皮マッサージでリフレッシュ出来る「ルクリック アヴェダ」

  

五階の「スターバックス コーヒー」も、他とは違う雰囲気、上野御徒町ならではです。 
  

そして六階、「口福回廊」と名づけられ、上野をはじめ浅草、新宿、銀座、金沢、仙台、北海道の美味しいものを楽しめるレストランフロアです。

TOHOシネマズでは、8つある全スクリーンに、ヴィヴ・オーディオスピーカーを採用し、優れた音響品質で映画を楽しむことが出来ます。

その他、上野といえばパンダ。上野でしか出会えないパンダを見つけることも出来そう。

  
下町の良さを残しながら、新しく生まれ変わる上野御徒町に、期待大です。
MOKO/もこ 

「リア王2017」上演中(東京都)

あの横内正が、リア王を演じます。
横内正というと、ドラマ水戸黄門の初代格さんなどが有名ですから、時代劇の俳優というイメージを持っている方が多いでしょう。

でも、もともとは俳優座養成所の出身、ですからシェークスピアでも、全く不思議はないのです。
◆ 上演日:2017年8月23日(水)~27日(日)

◆ 上演場所:三越劇場(東京都中央区)

◆ 問合せ:三越劇場

一足お先に、この「リア王2017」を見てきました。

とにかく、迫力。衣装も凄いのです。和のテイストと洋のテイストが融合して、シェークスピアの時代と現代を繋いでいます。

この衣装もあって、よりシェークスピアの作品って、現代にも通じる、あの時代にすでに21世紀の今を見越していたのかしらと改めて、シェークスピアの魅力を思いました。

勿論これは演じる方々の読み込みがあってのことなのですけれどもね。

   
 すでに、七十代という横内さん、全編が見処ですというとおり、どの場面も見応えありました。

その中で、あえて絶対に見逃してほしくない場面はと伺ったところ、

リア王「わしは、何者だ?」

道化「リアの影法師だーい」

の場面というお答え。

さあ、どこなのか、ご覧になってみてください。

ちなみに、道化役は、下條アトムさんです。

そしてこのつぎ演じたいのはとも伺いました。シェークスピアでは、テンペスト。その他オイディプスなどのギリシャ悲劇などスケールの大きな舞台とのお答え。

この次も期待大ですね。

「グランド歌舞伎公演」開幕(愛知県他)

大歌舞伎とはまた一味違った、庶民が気軽に楽しめる、楽しく馴染みやすい歌舞伎、グランド歌舞伎公演が始まりました。

◆ 開催日:2014年11月8日 から 26日

◆ 開催場所:明治村呉服座(愛知県犬山市)

◆ 問合せ:グランド歌舞伎実行委員会

昭和30年代までは日本全国にあり、低料金で見ることが出来た庶民の歌舞伎・小中歌舞伎。最高の芸術をつくる大芝居に対して、小中歌舞伎は実験的、先駆的演劇を行っていました。(グランド歌舞伎公演プログラムより)
そんな小中歌舞伎を現代に復活させたのが、グランド歌舞伎です。性別や家柄に捉われず誰もが出演できる歌舞伎です。

着物を着て、おしゃれをして、歌舞伎座や南座で楽しむ歌舞伎もいいけれど、普段着感覚で気軽に楽しむのもいいですよね。
公演の舞台は、明治時代に建てられた、江戸時代の芝居小屋の様式を残す明治村呉羽座。国の重要文化財です。

主演は、大衆演劇の松井誠。
そして歌舞伎座の舞台にも立っていた世界で一人の義足の歌舞伎役者・菊月喜千壽や国立劇場歌舞伎俳優養成所卒業の一越和城らが脇を固めます。

演目は、「歌舞伎春夏秋冬」「棒しばり」「応挙の幽霊」など。

呉羽座での公演の後、来年には大阪、東京、名古屋、京都、福岡での公演もあります。