「日光田母沢御用邸 三階御展望室特別公開」開催(栃木県)

国指定重要文化財でもある大正天皇の旧御用邸がある日光田母沢御用邸記念公園では、冬の特別企画として「三階御展望室」を期間限定で公開します。

紀州徳川家江戸中屋敷であった赤坂離宮の一部分を移築したもので、数奇屋風の意匠が特徴です。
2003年(平成15年)12月に、国の重要文化財の指定を受けたことを記念し、毎年この時期に期間限定で公開しています。
御展望室からは、庭園を一望することが出来、さらに7千平方メートルに及ぶ一階二階の見事な屋根の連なりも間近に見ることが出来ます。

◆ 開催日時:2020年(令和2年)12月16日(水) 〜 2021年(令和3年)1月31日(日)

◆ 開催場所:日光田母沢御用邸記念公園(栃木県日光市)

◆ 問合せ先:日光田母沢御用邸記念公園管理事務所

なお、毎週火曜日及び年末年始の12月29日から翌年1月1日は休園です。

また公園の開園20周年を記念して、インスタグラムのフォトコンテストも今年初めて開催します。

そして新型コロナウイルス感染症拡大防止により、開催の変更中止などもあるかと思いますので、ご注意ください。

[資料提供 栃木県東京事務所]

3D移動「新穂高ロープウェイ」(岐阜県)

岐阜県の北に位置する奥飛騨温泉郷は、中部山岳国立公園の中にあり、国民保養温泉地としても知られる北アルプスと露天風呂の里です。
平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高と、趣の異なる5つの温泉地の総称が、奥飛騨温泉郷です。
どこもダイナミックな山岳風景と露天風呂が魅力。中でも特にお勧めなのが、これからの季節です。冬の間は厳しい寒さにおおわれ、温泉街は白一色の雪景色に変わります。

そんな雪景色を上から眺められるのは3D移動ならではですね。
ロープウェイの車窓から見下ろす樹氷や、太陽の光を受けてキラキラと輝くダイヤモンドダストは、まさに大自然が生み出す雪と光の競演です。

麓の新穂高温泉駅から標高2156メートルの西穂高口駅を結ぶ、日本で唯一の2階建てロープウェイ、新穂高ロープウェイ。 山頂展望台からは、槍ヶ岳や笠ヶ岳を見渡すことが出来、その迫力は私たちを圧倒します。条件があって雲海に出会えたらラッキー。
そして、冬の間に出現する高さ3メートルの雪の回廊もお見逃しなく。西穂高駅舎に隣接する千石園地を周回する全長240メートルの散歩道です。

全てが白に染まる美しく不思議な世界を体感してください。

奥飛騨温泉郷では、12月下旬から3月末まで、冬の魅力を体感できるイベント「奥飛騨物語」を開催。
冬の寒さで巨大な氷柱に姿を変える平湯大滝やたるまの滝のライトアップ、中尾かまくらまつり、福地温泉の山奥に現存する青い氷の柱・青だるを温泉街に再現、また洞谷の雪景色をLEDで鮮やかにライトアップし、冬なのに満開の桜のような洞谷雪桜ライトアップなどのイベントが楽しめます。

[資料提供 岐阜県東京事務所]

「観光施設の混雑状況をリアルタイムに確認」(広島県)

新型コロナウイルスは、まだまだおさまらないものの、色々な施策もあり、そろそろどこかに行きたいなと思っている方も多いでしょうね。
でもそんな時気になるのが行った先の混雑状況と感染防止の対策ですね。

そんな中、広島県では観光施設の混雑状況をAIカメラて見える化する、ネットでリアルタイムで確認出来るようにしました。
まだ確認出来る施設は少ないのですが、もっと広がるといいですね。

令和2年10月現在のAIカメラ設置施設は、
*広島市の広島県立美術館
*広島市の平和記念資料館
*呉市の大和ミュージアム
とのことです。

その他にも、宮島のトイレの場所や使用状況ものっていました。
また、今は一時停止していますが、宮島口駐車場や観光施設でも準備されているようです。

ひろしま観光ナビ・各施設の混雑状況、で調べてみてください。

[資料提供 一般社団法人 広島県観光連盟]

「世界遺産 富岡製糸場の国宝・西置繭所」グランドオープン(群馬県)

2014年6月に、世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。
同じ年に、富岡製糸場の繰糸所と東西2棟の置繭所が国宝に指定されました。
その国宝・西置繭所が足掛け6年に渡る保存整備工事を終え2020年(令和2年)10月3日にグランドオープン、その全貌が公開されました。

富岡製糸場は、明治5年に日本で最初の官営模範工場として誕生、繭から絹糸を作る工場で、完成当時は世界一の製糸工場となりました。日本各地から多くの人が訪れて働いたり見学したり、その知識や技術は各地に伝わり、全国で良質の生糸がたくさん作られるようになったのです。
その後富岡製糸場は民営化され、経営者も変わったものの、昭和62年まで一貫して製糸工場として稼働し続けました。まさに、その操業の歴史は日本の近代製糸発展の象徴でした。

良い生糸を作るには、当然そのもととなる繭が大事です。その繭を置いていた場所が2棟の繭倉庫、そのうちの1棟が西置繭所です。

この西置繭所が、ハウス・イン・ハウスという手法で保存整備されました。外観は、年間生産量が最大だった1974年(昭和49年)当時の様子を復元、その内部はガラスで囲まれ、現代にいながら過去の富岡製糸場西置繭所の有様を間近に見ることができるのです。

そして2階に上がると、そこには大きな繭を入れた袋が積まれています。なんとその重さは15キロもあったというのですから、驚きました。
そしてここに、たぶん日本初ではないかと思われるものがあります。
創作浪曲による音声ガイドです。かつてなにわぶしと言われ、たくさんの人々が高座やラジオで親しみ楽しんだ浪曲、その歴史は富岡製糸場の歴史とかぶります。
メインガイドで解説を聞き知識を得て、浪曲によるスペシャルガイドの物語で、かつての時代におもいをはせることができます。

そして富岡製糸場に行ったら、富岡の町も是非みてきてください。

まずは駅前にある、群馬県立世界遺産センター・「世界を変える生糸の力」研究所。
ここで、ちょっと予備知識を入れておくと、富岡製糸場をより楽しむことが出来ます。

そして町のあちこちには、小さな張り紙のようにそれぞれの通りの名前の由来などが書かれた富岡まちてくサインがあります。探してみてください。
歩き疲れたら小さな公園もあちこちにありますので一休みもOK。

そして、10月11日日曜日には、「とみおかキッチンフェス」が富岡市役所前のしるくひろばで開催されます。市内の各店から美味しいものが大集合です。

また、第2回日本の世界遺産をえがく 全国絵手紙公募展も行なっています。応募締切は、10月30日金曜日です。

富岡の町と富岡製糸場、令和の今と明治のタイムトリップを楽しんでみてはいかがでしょうか。

そうそう、メインガイドも浪曲のスペシャルガイドもアプリからのダウンロードです。スマホ用のイヤフォンも忘れないでくださいね。

康楽館で「リトライ! 風そよぐ町から」上演(秋田県)

秋田県鹿角郡小坂町にある明治の芝居小屋・康楽館。明治43年1910年に建てられ、今年創建百十年を迎えた国重要文化財です。
その創建百十年を記念しての特別公演が「リトライ! 風そよぐ町から」です。
作・演出は、下町かぶき組劇団誠流座長・星 誠流、主演は劇団三峰組座長・三峰 達、そして彼らの師匠であり生きる博多人形とも言われる松井誠が監修という豪華な布陣です。

◆ 公演日程:2020年10月2日(金) 〜 31日(土)

◆ 上演場所:明治の芝居小屋 康楽館(秋田県鹿角郡小坂町)

◆ 問合せ:康楽館

小坂鉱山の厚生施設として建てられた建物は、外観はモダンな洋風、中に入ると回り舞台や珍しい2本の花道を備えた江戸期の伝統的な歌舞伎小屋の洋式を残す日本でも数少ない和洋折衷の芝居小屋です。

その康楽館で、黒鉱製錬の立役者であり日立鉱山を創業した久原房之助の物語が上演されます。
地元の偉人をテーマとした作品で、十和田湖でヒメマスを養殖した和井内貞行を描いた「天空の魚影」に次ぐ第二弾です。

明治の時代、銀の産出量が減り閉山寸前まで追い込まれた小坂鉱山とその閉山の危機を乗り越え新しい製錬所を建設し、後に日本有数の大鉱山にならしめた久原房之助。彼が何度も失敗を繰り返しながらも自分の信じた道を突き進む挫折と再生・そして挑戦の物語が、この「リトライ! 風そよぐ町から」です。

その歴史を、まさに小坂鉱山の厚生施設だった康楽館で上演するのです。
その土地ゆかりの人の物語をゆかりの芝居小屋で観る、とても有意義であり、また楽しい贅沢な時間ではないでしょうか。

小坂町には、康楽館をはじめ、やはり国重要文化財の小坂鉱山事務所や小坂鉄道レールパークなど明治からの近代化産業遺産がたくさんあります。是非時間を作って、それらもみてください。
そしてお腹が空いたら地元の美味しい桃豚も味わうのも良いと思います。小坂町赤煉瓦にぎわい館赤煉瓦倶楽部では、この桃豚の肩ロースをかば焼き風に仕上げた小坂駅弁も販売しています。但し、2日前までの予約が必要となります。

[資料提供 秋田県東京事務所]