サブタイトルに科学の眼、視覚のふしぎと銘打った展覧会、どんな驚きを味わえるのでしょうか。
開催日:開催中〜 2014年5月11日(日)
開催場所:サントリー美術館(東京都港区 六本木 東京ミッドタウン3階)
問い合せ:サントリー美術館
江戸時代後期、八代将軍徳川吉宗の時代、漢訳洋書の輸入規制が緩和され、蘭学が盛んになり、同時に顕微鏡や望遠鏡が日本に入って来ました。
海外からもたらされた、これらの光学装置により、江戸の人々の見るということに対する意識が大きく変わり、江戸絵画は大きな変革を遂げたのです。
会場では、
第一章 <遠近法>との出会い
第二章 <鳥の眼>を得た絵師たち
第三章 <顕微鏡>でのぞくミクロの世界
第四章 <博物学>で観察する
第五章 <光>と<影>を描く-影絵・鞘絵・鏡・水面
の五章に分け作品を展示、また江戸の人々が楽しんだ視覚の遊びを体験するコーナーもあります。
私が是非直に自分の目でみていただきたい作品は、
「日本名所之絵」(3/29〜4/21)、「江戸一目図」(4/23〜5/11)。
空を飛ぶ飛行機が無い時代、どんな想像力を働かせて、これらの絵を描いたのでしょうか。
そして雪の結晶を描いた「雪華図説」やその雪の結晶を着物の柄に活かした錦絵の数々。顕微鏡を初めてのぞいて見えたものに対する驚きや感動が伝わってくるようです。
展示解説のスライドレクチャーやフレンドリートークも行われます。