「千年の時を超え、微笑みの聖徳太子に会いに行く」
聖徳太子の生涯を描く聖徳太子絵伝のなかで、最も古く、絵師・秦致貞(はたのもてい)によって描かれた、初期やまと絵の代表作にあげられる作品です。
かつては奈良法隆寺の絵殿を飾っていた大画面の障子絵ですが、描かれたのが平安時代・延久元年(1069)ということもあり、いたみがひどくなっています。
その為、展示もなかなかままならないのですが、今回は計10面の聖徳太子絵伝が展示されています。
◆ 開催日: 2019年(令和元年)10月29日(火)〜11月24日(日)
◆ 開催場所:東京国立博物館 法隆寺宝物館第6室(東京都台東区)
◆ 問合せ:東京国立博物館
そして、科学の進歩により肉眼では見ることが難しい聖徳太子の細かな表情まで見ることが出来るようになりました。
ハイビジョンが更に進化した〈8K アートビューアー〉です。
8Kのカメラで撮影したものを、大型の8Kモニターに映し出すので、細かい所まで見ることができるのです。
しかも、自分で操作が出来るので、見たい箇所を自由に選ぶことが出来ます。
太子の誕生を祝う宴での可愛らしい笑顔は必見です。
さらに「解説を見る」機能もありますので、聖徳太子の生涯や場面の解説も楽しめます。
実物の、国宝聖徳太子絵伝を鑑賞して、8Kでじっくりお勉強しながら細かい部分を見る。
そしてもう一度、国宝聖徳太子絵伝の前に立つと、きっと最初には見えなかった場面が見えてくるのではないでしょうか。
[資料提供 東京国立博物館 文化財活用センター]