東京六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で、開催中の「歌舞伎 江戸の芝居小屋」
今年(2013年)四月の歌舞伎座新開場を記念しての展覧会です。
第一章の劇場空間の成立から始まり、第二章歌舞伎の名優たち、第三章芝居を支える人々と、劇場を中心にそこで演じる役者は勿論ですが、芝居を見る観客にも注目している点が、ちょっと珍しいですね。
中でも、じっくり見ていただきたいのが、楽屋の様子を描いた画です。
江戸時代の芝居小屋、中村座、市村座、森田座それぞれの楽屋で衣装を着たり、化粧をしている様子が描かれています。
また、芝居町の絵地図を見ていると、芝居小屋を中心にした町の活気を感じることが出来ますね。
そして私が興味をひかれたのが『客者評判記』(早稲田大学図書館蔵)です。
江戸時代・文化文政の頃の観客について書いています。
当時の観客の特徴は、江戸が流行、大阪は一流、京都は風流だったそうです。
また展示の他に、学芸員による展示解説や特別講座、ミニレクチャーも開催されます。
開催日:開催中~2013年3月31日(日)まで。
開催場所:サントリー美術館(東京都港区 東京ミッドタウン)
問合せ:サントリー美術館
[資料提供 サントリー美術館]