3連休の最終日8月11日、台東区の浅草公会堂で開催されました。
松尾塾伝統芸能は、日本の伝統芸能を本格的に学びたい、幼少期に伝統芸能に触れ究めたいという子どもたちに、その世界の門戸を開く手伝いをと始められた伝統芸能の稽古場です。
現在、小学4年から高校3年の13名の塾生たちが、狂言、日本舞踊、長唄、囃子の稽古に励んでいるとのこと。その塾生たちの発表会のような公演です。
演目は、最初の日本舞踊が、長唄4曲より抜粋した「四季のにぎわい」から始まり、「魂まつり」「三社祭」、長唄や囃子が、「童のふるまい」「供奴」、日本三大仇討ちの一つ曽我兄弟の弟曽我五郎時宗が父の仇討ちをする話を取り上げた「五郎時致」、そして天下泰平を祈る大変おめでたい曲「操三番叟」でした。
伝統芸能や邦楽をあまり知らないという人でも、聞いたことのある題材、しかもそれぞれの上演時間も長いものでも10分くらいなので、飽きることなく楽しむことができました。
そして、私が注目したのは、子供たちの上演は勿論ですが、じつはそれを支える先生方です。
唄、三味線、笛・小鼓・大鼓・太鼓などの囃子は、先生方もお手伝い。
ある人は子供たちの間に入って、またある人は後見として後ろに隠れて、でも皆さん子供たちを気遣いながら演奏していました。しかも、それがとても心地良い音なのです。
子供が、伝統芸能に触れるためではありますが、大人にとっても、ちょっと聞いてみたい観てみたいけれどという方には、とても良い機会だと思いました。