《報告》「ものづくり 匠の技の祭典 2017」開催中(東京都)

明日11日金曜日まで、有楽町駅近くの東京国際フォーラムで、「ものづくり 匠の技の祭典 2017」が開催されています。
なんと私は昨日と今日の二日間朝から夕方まで行きましたが、それでも全部を見ることは出来ませんでした。

それほど内容の濃い、そして楽しいイベントです。本物の匠の技に間近に触れることが出来る機会ですので、明日お休みという方は是非のぞいてみてください。ただし、相当に混むかもしれませんが。

残念ながら仕事で、あるいは遠くて行けないけど、でもその様子を見たいという方は、Webサイトでライブ配信などもしているとのことです。

さて二日間で、色々な職人さんのお話を伺い、また実際に体験もしてきました。

⚫️まずは、身近な”ポケットティッシュケースづくり”。

 
布は、すでに切ってくださっているので、折ってミシンで縫うだけ、私でも作ることが出来ました。

そして”東袋づくり”。
細長い布から、ポケッタブルの袋を作ります。 

 
こちらは手縫いで作りました。ぶきっちょな私でも、簡単。だって直線で二カ所縫うだけでしたから。

この二つを教えてくださったのは、洋裁の匠の方です。
⚫️”石印材の1文字落かん印づくり”

 
黒い線の所を掘っていきます。普段は、あまり使うことがないかもしれませんが、自分の名前などの文字でこんな落かんを作って、本やノートに押すとオシャレですよね。

ただ、これは私には難しかったですが、それでも何とか出来ました。石を彫る時のシャッシャッという音が気持ち良かったです。

印章の匠の方に教えていただきました。
⚫️  お昼ご飯代わりにもいいかもしれません ”たまご焼き体験”

 
だし巻き卵を日本料理の匠が一対一で教えてくれました。美味しかったです。

⚫️その他にも、”その場で刺繍して小物に出来る、日本刺繍体験”

 
⚫️”小座ぶとんづくり”

 
これは、一級寝具技能士という掛けぶとんづくりの匠の実演ですが、同じ手法で小さな座ぶとんを自分で作れます。
⚫️金属製品づくりの技術を活かした”ミニアーチェリーづくり” 

 飾っておいても素敵ですね。
⚫️中々見る機会の少ない表具の匠による表装づくり。明日はいよいよ仕上げです。

 
この技術で、”からくり屏風づくり”も体験出来ます。

⚫️和楽器も登場しています。

篠笛って、日本の音階の物と、ドレミの音階の物とあるそうです。
 

⚫️そして大分県国東半島からの七島藺(シチトウイ)という畳表の工芸品など、東京以外の各地の匠の技も紹介していました。

 

これらの匠の技を集結した茶室「匠創庵」や、更に世界中に茶室を持って行き日本だけでなく世界の人にも日本の文化の素晴らしさを知ってもらおうと作られた、題して「スーツケース茶室 ZEN-An禅庵」もお披露目されています。 

 
このほかにも、建具、塗装、タイルアート等々を紹介しています。

二日間、色々体験し、また匠の皆さんのお話を伺って思ったのは、やはり「本物は良い!」ということ、そして例えわずかな時間でも、また一時の体験でも、本物に直に触れることが大切ということです。

紳士服の匠曰く、「身体にピッタリと合ったスーツなら格好良く見える、また格好良く見えるように作るのが本物の匠の技。」
是非、匠の技、本物に、触れてください。