「小田野直武と秋田蘭画」展 開催中(東京都)

東京六本木のサントリー美術館で、「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」展を開催中です。

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重要文化財《不忍池図》(12月12日までの期間限定展示)をはじめ、江戸時代の中期に、秋田藩の若き武士たちによって、描かれた珠玉の絵画。西洋と東洋の美が結びついたそれらは現在「秋田蘭画」と呼ばれています。
その中心的な描き手が、「解体新書」の図を描いた小田野直武でした。

会場には、小田野直武をはじめ、秋田藩主・佐竹曙山や角館城代の佐竹義躬ら、秋田蘭画の代表的な絵師の作品を展示しています。

◆ 開催日:開催中 〜 2017年1月9日(月・祝日)

◆ 開催場所:サントリー美術館(東京都港区 東京ミッドタウン ガレリア3階)

◆ 問合せ:サントリー美術館

会期中は、事前申込み不要、入館料だけで参加費もかからない各種のレクチャーがありますので、これらを利用して更に作品への理解を深めることをお勧めします。

そしてもう一つお勧めが、ぜひお子さんを連れて行ってください。中学生以下は入館料無料の上、おもしろびじゅつ帖を受け取ることができます。

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なお、このおもしろびじゅつ帖の配布は今回までとのことでした。

[情報提供 サントリー美術館]

「生誕170周年 エミール・ガレ」展 開催中(東京都)

東京六本木のサントリー美術館で、「オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ」展を開催中です。

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フランス、パリの19世紀美術専門の美術館オルセー美術館。その特別協力により、日本初出品となるガラス器やガレの鋭い洞察力と製作過程を示す重要なデッサンなど約40件に加え、サントリー美術館のガレコレクションから選りすぐりの約100件、そして国内の未発表作品も公開され、ガレの世界を堪能出来る展覧会です。

◆ 開催日:開催中 〜 2016年8月28日(日)

◆ 開催場所:サントリー美術館(東京都港区 東京ミッドタウン ガレリア3階)

◆ 問合せ:サントリー美術館

第一章の「ガレと祖国」からはじまり、「ガレと異国」「ガレと植物学」「ガレと生物学」「ガレと文学」そしてエピローグの「ガレと究極」まで、ガレの人生と共に、独自の表現と幅広いジャンルに及ぶ作品を見ることが出来ます。

中でも、是非よーく見て欲しいのが、栓付瓶「葡萄」
第五章の「ガレと文学」で紹介されている理由は、作品の後ろにボードレールの詩「毒」の詩文が彫られているのです。

そして私が好きな作品は、壺「枯葉」

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ガラスのあいだにプラチナ箔を封じ込めた作品は、ガレのジャポニスム的作例の代表に挙げられる一点だそうです。西洋と東洋、ガラスと陶磁器、両方に通ずる不思議な感覚の作品でした。1900年のパリ万博への出品作です。

ところで、展覧会の時強い味方になるのが音声ガイドです。
この展覧会でも音声ガイドの貸し出しをしていますが、もしスマホをお使いの方ならアプリをお勧めします。
作品を見ている時はもちろん、会期中であれば、自宅でももう一度音声ガイドを聞くことが出来るのです。

そして、8月23日には、「まるごといちにち こどもびじゅつかん」が開催されます。一日だけ、サントリー美術館がこども専用の美術館になります。
普段は静かに鑑賞する美術館ですが、この日なら、お母さんやお父さんがお子さんに作品の解説をしてあげることが出来ます。
お子さんに配られるおもしろびじゅつ帖なども上手に使って、より楽しく作品をご覧ください。

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[情報提供 サントリー美術館]

あと一週間「没後100年 宮川香山」展、開催中(東京都)

明治時代から大正時代を代表する陶芸家・初代宮川香山。
陶工の家に生まれ、幼い頃より陶器や磁器の製法を学んだ香山は後に眞葛焼を生み出したことから、眞葛香山とも呼ばれます。

◆ 開催日:開催中 〜2016年4月17日(日)

◆ 開催場所:サントリー美術館(東京都港区 東京ミッドタウン ガレリア3階)

◆ 問合せ:サントリー美術館

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生まれた京都から横浜に移り住み、輸出用の陶磁器制作を始めた初代の宮川香山は、世界に冠たる陶芸の名手として知られています。
彼が作った作品は、「いったいどうやったら、これが作れるの!」と驚く作品も数々。

でも、その良さや素晴らしさは、なかなか口では伝えられないもの。
ところが、今回の会場にはなんと撮影可能なものがあるのです。
サントリー美術館としては、初の試みです。

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4月9日、16日には、スライドを使ったやさしい展示解説・フレンドリートーク、10日には初心者向けレクチャー・「はじめてひらく美のとびら」シリーズやきものの釉薬の巻が開催されます。

そして今回のおもしろびじゅつ帖は、これです。

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[情報提供 サントリー美術館]

いよいよ明日まで「久隅守景展」開催中(東京都)

「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」

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江戸時代を代表する絵師の一人、久隅守景、数々の作品を世に出し、生前からその名をよく知られていたにもかかわらず、その生涯は謎に包まれています。

◆ 開催日:〜2015年11月29日(日)

◆ 開催場所:サントリー美術館(東京都港区 六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階)

子供や動物など、身近なものに注がれる久隅守景の温かいまなざしから産まれた作品の数々に直に触れてください。

「柿右衛門 古伊万里金襴手展」開催中(東京都)

東京都渋谷区松濤の戸栗美術館で、「柿右衛門 古伊万里金襴手展」が、始まりました。

◆ 開催日:2015年10月6日(火) 〜 12月23日(水・祝)

◆ 開催場所:戸栗美術館(東京都渋谷区松濤)

◆ 問合せ:戸栗美術館

東洋陶磁器を主に保存、展示している戸栗美術館で、17世紀後半から18世紀前半にかけて製造された伊万里焼約80点を展示しています。

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濁手と呼ばれる乳白色の素地に、明るい赤を基調とした賦彩を施した皿などの柿右衛門様式。
そして元禄年間の古伊万里金襴手様式の作品を展示、それぞれの時代の特徴などを見ることが出来ます。

中でも、ぜひ直にみて欲しい作品をご紹介しましょう。

まず、「色絵 鶏 置物」。

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江戸時代、17世紀後半の柿右衛門様式の作品です。
その色の素晴らしさは勿論ですが、コケコッコという鶏の鳴き声が聞こえるような気がしませんか。

そして、「瑠璃釉色絵 双鶴文 皿」。

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これも、17世紀後半の柿右衛門様式の作品です。
写真ではなかなかわからない、珍しい瑠璃釉の微妙な色は、直に見ることをお勧めします。

なお、写真は、内覧会で特別に撮らせていただいたもので、通常は撮影禁止ですのでご了承ください。

[資料提供 戸栗美術館]