《気になる日本酒》純米酒「酒一筋」(岡山県)

二月も、既に中旬になりました。二月、女子にとって大きなイベントの一つにバレンタインデーがあります。男子もかな。もうすでに明日に迫っていますね。中には、義理チョコは全て準備出来たけれど、肝心の本命チョコがイマイチ決まらない、そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな方に提案です。チョコは、義理チョコと同じか、ちょっぴり上程度にして、この日本酒「酒一筋」を一緒にというのはいかがでしょうか。

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日本酒を飲むかどうか、わからない?

いいのです。要は気持ちが通じれば。

まず、「この日本酒の名前は、酒一筋。私の気持ちは貴方一筋。」なんていうセリフも、これに添えてならば言うこともできるし、カードに書いてもいいですよね。

そして、この日本酒は岡山県の雄町という米を使っています。
実はこの雄町にはエピソードがあるのです。

もともとこの雄町米は、ある人が大仙参拝の帰りに偶然発見しました。今から150年近く昔江戸時代の末のこと、酒造好適米のルーツと呼ばれ、現在にも残るただ一種のものだそうです。
明治時代には酒造好適米の最優良品種として全国で使われていたものの、栽培が非常に難しく次第に生産量が減少、一時は絶滅の危機を迎えていました。

けれど、地元の米と地元の水で仕込んでこそ真の地酒と考える利守酒造ら酒造メーカーの熱意と挑戦により雄町米は見事に復活を遂げたのです。
そして、この雄町米を使って造られた「酒一筋」。
まさに酒に対する熱い想いから出来上がった日本酒ですよね。

こんな雄町米のエピソードを話せば、たとえ二人の出会いは偶然からでも、熱い気待ちがあれば、雄町米のように困難があっても乗り越えることが出来るということが本命の彼に伝わるのではないでしょうか。
そして、「酒一筋」のように二人ならではの気持ちが生まれるといいですね。

《気になる日本酒》 開華 純米吟醸 生原酒 「立春朝搾り」(栃木県)

新年も開けて、早正月も半ばを過ぎてしまいました。日本列島には大寒波が襲来しています。
とにかく、寒い!
こんな時には、熱燗でキューッと一杯なんていうのが美味しいのでしょうね。
でも、、、アルコールがダメな私は、もっぱら生姜湯かアルコールゼロの米麹の甘酒であったまっています。

さて、気になる日本酒、今回はこれです。

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「開華 立春朝搾り」
〜今年一年の幸運と繁栄を招く縁起酒!
立春の日の朝に搾りあげた、究極のしぼりたて〜

台東区のとある酒屋さんで見つけました。
平成ニ十九年丁酉二月四日特別限定酒とのことです。日本酒にも野菜や魚の採れたてみたいに、フレッシュってあるそうで、これまでに飲んだ方の感想を聞くと「搾りたてだからフレッシュ! 」「日本酒のイメージが変わった」という方もいるとか。

暦の上で春が始まる立春、その日の朝に搾って出来上がった酒です。
そして蔵元に集まった酒屋さんたちが瓶詰めされた酒のラベル貼りをお手伝い。出来上がった日本酒は、神主さんのお祓いを受け、即酒屋さんたちがそれぞれの店へ持ち帰ります。
だからその日のうちに私たちが手にすることができ、飲むことが出来るのです。
まさに、立春当日の酒!
そして火入れをしていない生原酒、普段は蔵元でしか味わうことが出来ないのですが、この日だけは自宅で飲める立春だけの日本酒です。

今年は、北海道から九州まで40の蔵元の立春朝搾りを味わうことが出来るとのことですが、関東の栃木、群馬、埼玉、東京では今から19年前に初めて、この立春朝搾りを始めた栃木県佐野市の第一酒造株式会社・開華の酒を楽しむことが出来ます。ちなみに開華の立春朝搾りは、赤城神社の宮司さんがお祓いをしてくださるとのことです。

実は、立春の朝に日本酒を搾れるようにするには、大変な苦労があるそうです。まさに立春当日の朝に出来上がるようにしなければならないためその年の天気や気温に合わせて完璧な管理と微妙な調整が必要とのことで、杜氏さんをはじめ蔵の人たちは徹夜で作業をしなければならないそうです。そんな杜氏さん泣かせの日本酒なのですが、これも日本の春を、美味しい日本酒で実感してほしいというみんなの心があればこそなのですね。
きっと一口飲んだ時、四季のある日本に産まれて良かったと思うことでしょうね。

しかも願いが叶う、お勧めの飲み方もあるそうですよ。今年の恵方北北西を向いて願いを込めながら飲むと良いそうです。更に空瓶を棄てずに、ラベルを恵方に向けて飾っておくと幸運が舞い込んでくるとも言われるとか。なんかウキウキしてきますね。
なお、この立春朝搾りは、限定数量で予約が必要とのことです。

今回は、日本の春の縁起酒を紹介しました。

《気になる日本酒》 若戎 純米吟醸 「Hiyaoroshi」(三重県)

もう幾つ寝るとお正月、という歌が聞こえているかと思ったら、今日はすでに大晦日。明日はお正月、元旦ですね。天気予報によると、日本の各地で初日の出を見ることが出来そうです。

お正月といえば、最近は七福神巡りをするという方も多いようです。
大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の七福神を参拝すると、七つの災難が除かれ、七つの幸福を授かるといわれ、室町時代の末頃から始まったと言われています。

この七福神の中で、唯一の日本の神様・恵比寿天のラベルの日本酒を見つけました。
左手に鯛、右手に釣竿を持った商売繁盛の神様です。

見つけた日本酒は、若戎 純米吟醸 「Hiyaoroshi」です。

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ひやおろしは、秋のお彼岸過ぎに出始め、その時期にだけしか味わえないということで、毎年楽しみにしている方も多いとか。「秋あがり」ともいわれます。
厳冬期に仕込み、早春に搾り普通の日本酒は二回火入れを行うところを一回だけ火入れして、夏の間酒蔵でゆっくり熟成させた酒です。

この若戎 純米吟醸 「Hiyaoroshi」の蔵元は、三重県伊賀市の若戎酒造株式会社、それまでの合名会社重藤酒造場を平成2年(2000年)に社名変更。創業は嘉永6年(1853年)という古い酒蔵です。藤堂藩より印札を受け酒造りを始めたのです。この由来だけ読んでも歴史を感じますね。
でも、古い歴史だけではありません。Facebookによると、吟醸館で「酒蔵deヨガ」というイベントを行うなどの新しい面もあるようです。酒蔵でのヨガなんて、気持ち良いでしょうね。

私が見つけたのは「Hiyaoroshi」ですが、何しろ秋の酒ですから、今から手に入れようと思っても、実は難しいかも。でも、他にも純米大吟醸 祝酒なども、同じ戎様のラベルを使っているようです。

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今回は、七福神の中でも恵比寿天のラベルを紹介しましたが、もしかしたら他の六神様のラベルもあるかもしれませんね。七福神巡りの後で、一杯いかがでしょうか。空いた瓶は、そのままインテリアにしても、この一年が良い年になりそうな気がします。

今回は、お正月気分を更に盛り上げてくれる日本酒を紹介しました。

《気になる日本酒》 純米酒「飯櫃」(京都府)

今週末は、クリスマスイブ。きっとあちこちでパーティが開かれるのかしら。

私? 残念ながらノープラン。多分浪曲と講談、落語の会があるので、そこに行っていると思います。

さて、この気になる日本酒。
クリスマスイベントにふさわしそうな日本酒を紹介しようと思っていたら、見つけました。

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京都府亀岡市の丹山酒造の「飯櫃(ぼんき)」です。

浅草のまるごとにっぽんが、オープンから昨日で一年。その会場に、この丹山酒造の日本酒も出ていました。
正月バージョンラベルの純米原酒「しぼったそのまま」などを販売していました。

そしていただいたチラシの中で見つけたのが、この純米酒「飯櫃」です。
赤のボトルがクリスマスにピッタリだと思いません。見ているだけでも楽しくなりそう、クリスマス気分を盛り上げてくれそうですね。

味もチラシによれば、”甘酸っぱさが新鮮な白ワイン風の純米酒”とのこと。
ちなみに亀岡市のパンフレットによれば、丹山酒造は無農薬の自家栽培米を使った酒造りにこだわるとのこと。蔵ではきき酒体験も出来るそうです。

この他、最近は発泡の日本酒が多くありますので、クリスマスにはそんな日本酒も良いかもしれませんね。

それでは、次回は、正月用の気になる!日本酒を紹介しようと思っています。