新潟県で、「大地の芸術祭」が始まりました。
2000年から、越後妻有アートトリエンナーレとして行われ、今回で5回め。
「やまのうえした」は、大地の芸術祭の作品の一つです。
アートの祭典と言いながら、実はその
真に目指すものは、地域起こし、地域活性化のようです。何しろ冬には、雪が何メートルも降り積もる豪雪地帯。住む人の高齢化も進み、祭りを行うことも難しくなっていたとのことです。
2006年、その会場の一角にある空き家に日本大学藝術学部美術学科彫刻コースの有志が彫刻刀を持って集まり、家の壁や柱をひたすら削り一皮剥いたので付けられた名前が「脱皮する家」
裸足で上がると、懐かしい肌触りを足元に感じます。今では後輩達が、その家を護りながら、帰ってからも、その懐かしい感じを思い出してもらおうと下駄に彫刻刀をあてています。
そして、今年は更に皆の思いが広がりました。祭りの舞台となるステージを設置。
日芸の他の学科にも呼びかけ、あるものは村の人たちの笑顔を撮り、またあるグループは付近の里山のカエルや鳥などの声を録り、いつでも訪れた人が聞けるようにしました。
そして、8月14日には舞踊公演、15日には峠の祭りが行われます。
開催日:2012年7月29日から9月17日(大地の芸術祭全体の会期です。各イベントについてはお問い合わせください)
開催場所:越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)(脱皮する家は、十日町市峠です。)
問合せ:大地の芸術祭実行委員会(十日町市役所内)
[資料提供 公益社団法人 新潟県観光協会]