《気になる日本酒》 開華 純米吟醸 生原酒 「立春朝搾り」(栃木県)

新年も開けて、早正月も半ばを過ぎてしまいました。日本列島には大寒波が襲来しています。
とにかく、寒い!
こんな時には、熱燗でキューッと一杯なんていうのが美味しいのでしょうね。
でも、、、アルコールがダメな私は、もっぱら生姜湯かアルコールゼロの米麹の甘酒であったまっています。

さて、気になる日本酒、今回はこれです。

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「開華 立春朝搾り」
〜今年一年の幸運と繁栄を招く縁起酒!
立春の日の朝に搾りあげた、究極のしぼりたて〜

台東区のとある酒屋さんで見つけました。
平成ニ十九年丁酉二月四日特別限定酒とのことです。日本酒にも野菜や魚の採れたてみたいに、フレッシュってあるそうで、これまでに飲んだ方の感想を聞くと「搾りたてだからフレッシュ! 」「日本酒のイメージが変わった」という方もいるとか。

暦の上で春が始まる立春、その日の朝に搾って出来上がった酒です。
そして蔵元に集まった酒屋さんたちが瓶詰めされた酒のラベル貼りをお手伝い。出来上がった日本酒は、神主さんのお祓いを受け、即酒屋さんたちがそれぞれの店へ持ち帰ります。
だからその日のうちに私たちが手にすることができ、飲むことが出来るのです。
まさに、立春当日の酒!
そして火入れをしていない生原酒、普段は蔵元でしか味わうことが出来ないのですが、この日だけは自宅で飲める立春だけの日本酒です。

今年は、北海道から九州まで40の蔵元の立春朝搾りを味わうことが出来るとのことですが、関東の栃木、群馬、埼玉、東京では今から19年前に初めて、この立春朝搾りを始めた栃木県佐野市の第一酒造株式会社・開華の酒を楽しむことが出来ます。ちなみに開華の立春朝搾りは、赤城神社の宮司さんがお祓いをしてくださるとのことです。

実は、立春の朝に日本酒を搾れるようにするには、大変な苦労があるそうです。まさに立春当日の朝に出来上がるようにしなければならないためその年の天気や気温に合わせて完璧な管理と微妙な調整が必要とのことで、杜氏さんをはじめ蔵の人たちは徹夜で作業をしなければならないそうです。そんな杜氏さん泣かせの日本酒なのですが、これも日本の春を、美味しい日本酒で実感してほしいというみんなの心があればこそなのですね。
きっと一口飲んだ時、四季のある日本に産まれて良かったと思うことでしょうね。

しかも願いが叶う、お勧めの飲み方もあるそうですよ。今年の恵方北北西を向いて願いを込めながら飲むと良いそうです。更に空瓶を棄てずに、ラベルを恵方に向けて飾っておくと幸運が舞い込んでくるとも言われるとか。なんかウキウキしてきますね。
なお、この立春朝搾りは、限定数量で予約が必要とのことです。

今回は、日本の春の縁起酒を紹介しました。

《気になる日本酒》 若戎 純米吟醸 「Hiyaoroshi」(三重県)

もう幾つ寝るとお正月、という歌が聞こえているかと思ったら、今日はすでに大晦日。明日はお正月、元旦ですね。天気予報によると、日本の各地で初日の出を見ることが出来そうです。

お正月といえば、最近は七福神巡りをするという方も多いようです。
大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の七福神を参拝すると、七つの災難が除かれ、七つの幸福を授かるといわれ、室町時代の末頃から始まったと言われています。

この七福神の中で、唯一の日本の神様・恵比寿天のラベルの日本酒を見つけました。
左手に鯛、右手に釣竿を持った商売繁盛の神様です。

見つけた日本酒は、若戎 純米吟醸 「Hiyaoroshi」です。

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ひやおろしは、秋のお彼岸過ぎに出始め、その時期にだけしか味わえないということで、毎年楽しみにしている方も多いとか。「秋あがり」ともいわれます。
厳冬期に仕込み、早春に搾り普通の日本酒は二回火入れを行うところを一回だけ火入れして、夏の間酒蔵でゆっくり熟成させた酒です。

この若戎 純米吟醸 「Hiyaoroshi」の蔵元は、三重県伊賀市の若戎酒造株式会社、それまでの合名会社重藤酒造場を平成2年(2000年)に社名変更。創業は嘉永6年(1853年)という古い酒蔵です。藤堂藩より印札を受け酒造りを始めたのです。この由来だけ読んでも歴史を感じますね。
でも、古い歴史だけではありません。Facebookによると、吟醸館で「酒蔵deヨガ」というイベントを行うなどの新しい面もあるようです。酒蔵でのヨガなんて、気持ち良いでしょうね。

私が見つけたのは「Hiyaoroshi」ですが、何しろ秋の酒ですから、今から手に入れようと思っても、実は難しいかも。でも、他にも純米大吟醸 祝酒なども、同じ戎様のラベルを使っているようです。

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今回は、七福神の中でも恵比寿天のラベルを紹介しましたが、もしかしたら他の六神様のラベルもあるかもしれませんね。七福神巡りの後で、一杯いかがでしょうか。空いた瓶は、そのままインテリアにしても、この一年が良い年になりそうな気がします。

今回は、お正月気分を更に盛り上げてくれる日本酒を紹介しました。

《気になる日本酒》 純米酒「飯櫃」(京都府)

今週末は、クリスマスイブ。きっとあちこちでパーティが開かれるのかしら。

私? 残念ながらノープラン。多分浪曲と講談、落語の会があるので、そこに行っていると思います。

さて、この気になる日本酒。
クリスマスイベントにふさわしそうな日本酒を紹介しようと思っていたら、見つけました。

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京都府亀岡市の丹山酒造の「飯櫃(ぼんき)」です。

浅草のまるごとにっぽんが、オープンから昨日で一年。その会場に、この丹山酒造の日本酒も出ていました。
正月バージョンラベルの純米原酒「しぼったそのまま」などを販売していました。

そしていただいたチラシの中で見つけたのが、この純米酒「飯櫃」です。
赤のボトルがクリスマスにピッタリだと思いません。見ているだけでも楽しくなりそう、クリスマス気分を盛り上げてくれそうですね。

味もチラシによれば、”甘酸っぱさが新鮮な白ワイン風の純米酒”とのこと。
ちなみに亀岡市のパンフレットによれば、丹山酒造は無農薬の自家栽培米を使った酒造りにこだわるとのこと。蔵ではきき酒体験も出来るそうです。

この他、最近は発泡の日本酒が多くありますので、クリスマスにはそんな日本酒も良いかもしれませんね。

それでは、次回は、正月用の気になる!日本酒を紹介しようと思っています。

「岡山地酒BAR」開催中(東京都)

「幻の酒米 雄町 秋に開く旨みを味わう。」

日本の四大酒米、雄町、山田錦、五百石、美山錦の中で、背丈が高く病気に弱いなど栽培が難しいことなどから、酒蔵の間で幻の米とも呼ばれている雄町。
その生産の95%は、岡山産です。

この雄町を使った酒など、岡山の酒と蔵元が、今東京新橋にやってきています。

◆ 開催日:2016年10月19日(水)〜 21日(金)17時半から20時半。

◆ 開催場所:鳥取県・岡山県共同アンテナショップ とっとり・おかやま新橋館2階催事スペース(東京都港区)

◆ 問合せ:岡山県酒造組合

今回は、岡山県内から四つの蔵元から約40種が集合。中には、他では中々味わえない希少な酒も持ってきましたとのこと。
おちょこ一杯200円か400円で楽しめます。
酒を味わうのはもちろんですが、蔵元ならではの話も是非楽しんでください。

【資料提供 岡山県、岡山県酒造組合】