「国際宝飾展(IJT)」開催(東京都)

宝石の窃盗団が捕まったことで、ニュースでも取り上げられた「国際宝飾展」に行って来ました。
初日の23日に行ったのですが、いつもより警備の人数が多く、またピリピリしているような気がしたのですが、こんな理由があったのですね。

1億円のネックレスやダイヤモンドの砂時計、皿に残った野菜のヘタで型を取り作ったアクセサリーなどが紹介され、話題になっています。

そんな中で、私が注目したのは、日本とイタリアの技術です。

まず日本では、甲府市の甲州貴石切子。
カットグラスなどに施される切子の技法で貴石により輝きを与えています。

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また、貴石の360度全てにカットが施されている桔梗カット、なんとその面は180もあるそうです。

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しかも全て手作業というのですから、まさに職人技。この桔梗カットが出来るのは、世界でただ一人、甲府のトップジュエリーマスター清水幸雄さんだけだそうです。
私がお話を伺ったのは、清水さんのお弟子さんの大城かん奈さん。まだ三年目ということで、今はまだ清水さんの技術には及ばないものの、いつかはとの意欲は満々、期待しています。

そしてイタリアからはカメオです。
世界のカメオのほとんどは南イタリアのトッレ・デル・グレコで作られているそうです。
今回は、そこから職人さんたちが来日。実際に目の前でカメオを作っていました。
そんな会場で、私が気になった作品がこれです。

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お話を伺えば、昨年2016年のカメオのコンクールで平和の部門でグランプリを受賞した作品とのこと。
作者は、ピエトロ・シモネッリさん。

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彼の作品に描かれている人物の優しい目が印象的でした。
年に何回かは来日し、カメオの実演も見せてくださるそうです。機会があったら、その様子も見たいと思いました。

どんな高価な石も、そのままではただの石。こうした人々の技術があって、宝飾品として輝くのだと改めて思いました。